※このコンテンツは濃厚ノーカー(農家)、記者ジーマミーが綴るWeb屋から農家へ転身真っ最中ブログです。
労働時間単価「400円」
就農セミナー受講後、2002年頃はまだインターネット経由での情報量が乏しく書籍で収集するしか方法がなかったのです。 収穫し販売した売上、肥料購入費などを総労働時間で割った粗利がピーマンの場合約400円。ちなみにその当時、東京都の最低賃金が700円弱。農家は設備費もかかる。管理機やビニールハウスの導入費用、種苗なども割り当てていけば手元に幾ら残るんだ?
直近の数値は他の章ですることにしますが、ビジネスとしてはNGですよね。割にあいません。昨今の介護職に対する低賃金の話題で賑わってますが、当時のピーマン農家の年収もそれに匹敵するほどです。「爪に火をともす」ではなく「ピーマンに何詰めよう」くらい低かったのです。
農業の担い手が少ない理由もこの「労働対価が低すぎる」ではないかなと思います。 その時の自分は「こんな低収入では生活できないから無理だわ」と就農は諦めました。
農業関係の仕事。農業王にはなれません。
といっても情報誌や農業系コンテンツポータルサイトのシステム実装を担当してましたので、土に触れることはありませんでしたが、農商工連携関連の方々から農業の実情などを聞く機会がありました。
農家になるための条件などが多く、かつ厳しい規制。その割に耕作放棄地の面積は拡大するばかり。大規模農家は拡大路線で農地は確保が容易。ここではざっくり書きますが、就農するには「2年ほどの研修後に農地を確保し、作付品目と栽培計画を提出、認可が取れて始めて農家になれる。」いわゆる「担い手」です。かなり面倒くさい話ばかりで担いたいけど面倒。
気軽に農業を生業にするのはかなり厳しそう。食料自給率の向上、6次化への推進、色々な施策が投じられてますが、それはあくまで「農家である事」が前提で、いきなり「今日からオレは農家になる!!どーんっ!!」と友情と仲間を前面に出して立ち向かってもなれません。最近は異業種からの農業生産法人の要件も緩和されてるようですがここでは軽めにしておきます。
圃場の確保
不動産アプリで「農地」「田」「畑」で検索してもほとんど見つけられません。JAで扱っている圃場は「すでに農家、もしくは必要面積を確保するため、対象者のいる位置から半径◯キロ以内の圃場を集めてる就農希望者」以外には売ってくれません。というか一般人は買えません。農地法で守られてます。
知人や相続などで所有している農地を借りるのは簡単です。そのような方がいればステキです。岡山の方なら紹介してください。お願いします。
知り合いがいない方は、農業王になりたい場所へ行き、雑草がボーボーな耕作放棄地っぽい場所を見つけ、「全国農地ナビ」サイトで「現在地を元に所在地」を選択すると、農地の状況を確認できます。
「貸したい」なんてほぼありません。そのポイントが明らかに耕作放棄地だったとしてもです。どうしても見つけた場所から、剣を口に咥えた彼やボインな彼女と夢を目指すのなら「対象地区の農業委員会で地番を伝え、どうしても借りたいので連絡を取ってほしい」と泣きつきましょう。あなたはいつでも、泣いて、熱い言葉を放ち、そしてどーんっ!でやればピンチを切り抜けられるのだから。少し引っ張りすぎですね。すいません…。
そして自分が借りた方法
「フリマアプリ」で探しました。でも見つけるのは大変です。「農地を貸してください」とジモティでもよく見かけるエントリーです。みんなそうやって地道に探しています。放棄地ばかりなのにね。
岡山県の東区、瀬戸内市、赤磐市で田畑を貸してもいいと考えてる方がいれば紹介してください。よろしくお願いします。