溝掘り(その4)

ジーマミーの岡山濃厚農耕記

溝掘りの見切り

粘土質に溝を掘る苦行を数日間やってましたら全身が筋肉痛。途中で曲がってしまったり、30センチ位の深さで排水用の小石が敷き詰められていたりでかなり大変でした。

奥の方に掘った溝にはすでに隣からの用水がヒタヒタに溜まっています。右の方の四角いのが粘土の塊。これでもまだ一辺20メートル程度。草刈りの時もですが、とにかく一人では無理そうです。

少し溝掘りのやり方を見直すことにしました。梅雨明け、もしくは稲刈り後までに掘ればいいや。

用水が入るまでというリミットがあったので人力で草を刈って、溝を掘らないという思いと勢いであれこれしてきましたが、振り返って思えばほぼノープラン。まだ何を育てるのかも決まってなかった。

土を作るための備え

育てる前にセイタカ野郎などが育つ土壌環境レベルは「最低」。野菜が育つにはレベル4まで上げないとダメ。

「引用 マイナビ農業 雑草で診断!その土で野菜は育つのか?【畑は小さな大自然vol.7

田んぼを畑にするには土壌改良が必要で、とにかく粘土ばかりの土壌に有機物や腐食の進んだ土、牛糞堆肥やバーミキュライトを投入しては耕すしか無いようで…。とはいえ自宅には家庭菜園用のミニ耕運機しかなく、この広さを一気に耕すのも大変そう。

このような土壌改良材は12アールあたりだと各々2ー3トン投入して耕すことになるので5馬力程度の耕運機が必要らしく、日本の著名な方がデザインしたヤンマーの耕運機で40万円もします。岡山に来て買った足代わりの軽自動車が20万。うーん…高すぎる。

ITあるある。半日悩んでた事をこの人に質問したら2分で解決したと同じ!?

こうやってグダグダしてますと、相方が「友達に聞いてもらおか?農家やったら使ってないのが放置されてるんと違うか?」と、スマホでカタカタチャットでどこかに連絡し始め、小一時間後に「こんなんでいいんかって送ってきた」とスマホを見ると、

13馬力のトラクター

6馬力の耕運機

が余ってる。しかもトラクターは10万程度。即答で「このトラクターに決めました!と返事して!」

その後、売主さんと電話で田んぼの状況や溝掘りをどうしようなどと話したところ。「じゃユンボで掘りますよ!」「なんならトラクター持って行くついでにユンボで掘りましょうか?」重機所有者はカッコいい!A4サイズで約1キログラムのノートパソコンで無限に広がるネット業界でカタカタして報酬を得る仕事と比較するのは良くないかもしれないけど、自分の無力さを痛感して、かつ重機所有者に対する憧れみたいな感情が芽生えました。

〈つづく〉

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