段々畑「竹」(その2)

ジーマミーの岡山濃厚農耕記

竹資源の活用と無謀な妄想

2019年7月中旬だったでしょうか。道を挟んだそびえる竹林。それらは小山の一部を段々畑に開墾し、しばらくは野菜などを栽培してたんでしょうね。農業委員会で地目を確認すると「畑」となっていましたから、ある時から数十年間放置され、段々畑の反対側にある神社に植えていた竹が侵食し、数十メートルにも育ってしまってます。

草刈り後、田植えの時期で「1号」は水が土に染み込んで、ユンボで溝も掘れない状態なので、やる事もない。かといって竹の落ち葉を集めるにも進入路らしきスロープも雑草だらけで道を確保するにも相当な草刈りが必要そう。前途多難だらけです。小山の周囲をぐるっと回ると、一部の段々畑で作物を栽培してるような整備された畑がありました。そこから侵入してみる。そこから先はやはり竹だらけ。

どうせする事もないし、竹でも切って竹炭でも焼こうかな、なんて思いつきまして、さてさてどこから切ろうかなと、またまたおバカな妄想。竹ってどうやって切るの?また道具買わないとダメだな。そんな事より地主さんに連絡だ。

地主に連絡を取ると「多分この辺りです」とグーグルアースに黄色で囲まれた画像が送られてきました。「竹が生い茂っているので、畑にするには相当期間がかかると思います。」との事。こちらとしては竹炭焼いて、延々とほぼ無限に生え続ける竹資源でひっそり小銭を稼ぐ目論見なので、借りる事にしました。後日、農業委員会で正確な地番を確認すると段々畑の一段分、約700平方メートル。凄く中途半端な段にある細長い畑でした。

こうなったらこの畑の前後段も借りれるなら借りてしまえ!ってなもんで委員会の方から前後段の地主さんの名前と住んでる場所を聞き出し、一度挨拶がてら交渉してこようと悶々としてました。

新キャラ「不動産屋」と勢いに任せた「就農宣言」

家に帰ると地主さんから「今お貸ししてる土地(1号)を売って欲しいと不動産屋が連絡をしてくる。畑をするなら、こちらが条件の良い畑を紹介するからと言われている。一度不動産屋に連絡してほしい。」と。なんだと!?こちとら、やっと溝やトラクター、竹の事で色々計画してるのにってなもんで、少々ムカつきまして不動産屋に電話して「やっと借りた土地なんで無理です」と。

それから数日間、地主さんから「また不動産屋から電話がかかってくる」と何度も連絡が。もぉ腹が立ちまして地主さんに「今はまだ農地を所有する条件になってませんが、数年中には認定農家になりますので、その時この農地と段々畑は買わせてもらいます。」と言いました。そのまま不動産屋にも同じ事を話しましたら、何とその不動産屋が「あそこの土地は太陽光発電には最適なんだけどねぇー。お宅もいずれは太陽光パネルを付けるのでしょう?」だと。

えっ!?太陽光発電にできるの??なんだか特例があるようですが、する気もないので、「いや、今は土作って畑にするのが重要です。太陽光パネルは1枚くらいは設置するかもしれませんがね。」と言って電話を切りました。

そんなやりとりをしてる間にも、また農業とは全く関係のないトラブルがジワジワと近寄って参りました。

〈つづく〉

タイトルとURLをコピーしました