草刈り(その2)

ジーマミーの岡山濃厚農耕記

※このコンテンツは濃厚ノーカー(農家)、記者ジーマミーが綴るWeb屋から農家へ転身真っ最中ブログです。

「なんでなん」の儀

草刈り開始。圃場に入り、あぜとの間にあるコンクリートの上にヘッジトリマーを置き、説明書の通り、混合ガソリンをタンクに注ぎ、チョークを閉め、シリコンでできたプニプニするプライマーをプニプニ。さてエンジンをかけようと引っ張りました。

ありゃ!? 「コココっ」と音はするがエンジンはかかりません。動画ではあっという間に「タタタタっ」とエンジンが唸るんですが…… 何十回と引っ張りました。かかりません。一緒に圃場に来てた相方が呆れたのか「コンビニ行こう。」と格安で購入した軽自動車から声をかけてきました。

この時「なんでなん??」を連呼し、まるで駅員さんのように「チョーク閉めた!」「プニプニした!」と指差し確認しては引っ張ること小一時間。インドア生活40年、ひ弱な50歳の「もやしおっさん」は、大概疲れてるわーの汗だくだーので既にヘロヘロでした。 まだ一本の草も刈ってません。進捗ゼロです。

気づき。神は新たなフレーズを導く。

圃場から一番近いコンビニは車で5分ほど。多分3キロくらいでしょうか。大阪市内に住んでいた時は、ベランダからメジャーどころが全てファミマになったコンビニが3店舗くらい見え、徒歩5分圏内では10店舗はありました。でもこの地域には、いざという時サクッと行ける「あいってまっす♫」とか「ポポポ♫ ポポン🎶」なコンビニは幹線道路沿いにあり、輸送トラックが駐車可能なパーキングを備えた「運ちゃん向けコンビニ」が主流です。

そのかわりと言っては何ですが「コイン精米機」の数はかなりあります。「米ぬか 自由にお持ち帰りください」なるノベルティもあります。米ぬかは堆肥やボカシを作るのに必要な材料になるので、義父からも「此処のコイン精米機は米ぬかが大量にあるから覚えとくように。」と数カ所教えてもらいました。

コンビニでまったり小一時間。圃場に戻りヘッジトリマーと小一時間格闘し、やっとエンジンがかかりました。一本立ちのセイタカアワダチソウが生い茂っております。緑肥として活用するので数回に分けて刈ろうと、まずは上から三分の一程度の高さに合わせようと、ヘッジトリマーを胸あたりで両手で構えて…… 重いです。本体5キログラム。燃料入れても5.5キログラム程度。 …重いです。

自分は、これまでほぼデスクワークで、会社の模様替えなどの場面では「マウスより重いものを持ったことがないので無理!」と言い訳で使っても納得される程の「ひ弱なおっさん」です。

圃場は、縦30メートル、横40メートル、面積1,200平方メートル。5キログラムの重量物を胸まで持ち上げて体勢を維持しつつ、カニさん歩きで30メートル進むなんて、これまでの人生で体験したこともない所業。刈り始めて5メートルで汗だく。腕もヘッジトリマーのエンジンからの振動なのか、既に乳酸が満タンになって悲鳴をあげてるのかわからないほど震えだす始末。無理です。ってか無謀でした。

「草刈って 震える」… 常に震えてたシンガーソングライターでも思いつかないフレーズでしょう。

⌘ 写真は「草刈り後」です。左側3分の1が少し薄く思いませんか?

〈つづく〉

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