ポストコロナ。消費行動の変化を推察。クリエイターは事業をシフトせよ

ロックオン柳田 ホームページ作ってます

テレワークが定着しだして約二週間。

コロナウイルスの影響でデジタル系の職に就いている人にとって、家の中がより充実する時代がやってくる。

企業は集団のために共同で利用するための娯楽や快適空間を提供する必要がなくなる。
同一箇所に人を集めるための義務もなくなる。
オンラインで打刻、会議、タスクと進捗と生産のマネジメントができるから。

PCもデスクも椅子もコピー機もホワイトボードも固定電話もFAXも観葉植物もコーヒーメーカーにポットもいらない。何ならオフィスすらいらない。
企業はオフィスを維持しなければいけなかったが、社員が自宅作業で快適に仕事ができるための環境作りに福利厚生費を支払う。
企業は投資の形態が変わってくる。

家が充実することで平日の時間配分に変化が起こり、街や人との関わり方に大きな社会現象が生まれる。

社員は平日に家族と関わる時間が増えてくる。
幼稚園や保育園は送迎バスがなくなり、小学校生の登下校の見守りボランティアのおじさんおばさんもいなくなり、完全に親が送り迎えするようになるかもしれない。

都心に集中していたビジネスは地方に。
交通形態は自動車離れから一転しマイカーがまた主流になるかもしれない。
休日に集中していた観光や旅行も働き方が変わることにより、平日に分散する可能性が出てくる。
そうなると新たなビジネスチャンスは生まれる。

地方の不動産価値に変化が生まれ、死んでいた商店が息を吹き返し、新たな商店、飲食店も誕生し、人の流れが戻って地方行政は復興。

向こう三軒両隣。
家が充実すると地域のコミュニケーションも密になる可能性がある。
自治体は住民へのサービスを向上させ高齢者と若い世帯との交流は活発化。
地域交流の活性化で衰え気味だった地元の催事に勢いが戻り、市民も自治体の労いに喜ぶかもしれないし、人の繋がりは犯罪の抑制力も向上する。

家が充実することにより新たな家族の誕生に喜ぶ機会が増えるかもしれない。
孤独を嫌い深刻化している結婚離れも解決に繋がるかもしれない。

時間軸が変わり、人・モノ・金に変化が生じる。
それをブルーオーシャンとして新たな産業、サービスが生まれる。
新たな犯罪も起こる。

働きに出て昼食は外食、仕事帰りはお酒を楽しんで帰っていた人はそろそろ慢性的なむくみが落ち着いてきた頃ではないだろうか。
健康志向に変わり食材にこだわりだし、ウォーキングや軽いランニングなど簡単に取り組める運動を取り入れだすだろう。

こだわった食材、運動グッズのネット販売は好調に。
生産者は直販が売れだすと生産と販売体制の見直し、JAや卸売市場、仲買の存在意義が無くなる。
そして直販を希望していた生産者はマーケティングに取り組み独自の販売ルートを開拓し、ECサイト、ブランディングの強化を図るだろう。

これまで代理店に頼っていたメーカーは独自のWebマーケティングへ加速していく。
WebコンサルやSEO業者、ショッピングモール、カートサービス業者、Webを取り巻く環境は活況の渦。
独自性を強化したい事業主はこれまで以上にインハウスを望むだろう。
在庫管理、販売、受注、配送の流れはより効率化させたいからAIが導入され、生産者はより生産に取り組む。
メーカーはWeb販売網を広げるために自社のみならず、あらゆるモールへの出店を始める。

前提としてアナログが死ぬ、滅亡するわけではないです。
死ぬ、滅亡するわけではないけど、デジタルの潮流はさらに速度を上げ激しくなる。

今、人々のITリテラシーがドンドン上がっていっている。
自分が欲しいものに対して、情報の求め方を理解し始めている。
消費者間で商品に対する信頼と価値をシェアし判断できる時代。

マスメディアの存在感は薄れる。
足で稼ぐ営業形態は変化する。
振込用紙のめんどくささにくたびれる。
古式ゆかしい手数料で荒稼ぎしてきた銀行屋の存在は疎まれ、Web(電子)マネー・仮想通貨の広がりは当然のごとく見せだす。

手数料は誰も望まない。
誰も望まないサービスを受け入れ続けた市民の消費行動に変化は顕著。

消費行動の変化は経済、社会を大きく揺るがし、これまでどうしようもなかった旧体制は巻き返しを図るが、決定が鈍足で世の流れに追いつけず淘汰されるであろう。

「古い」サービスを受け続けるメリットはあるのか?

消費行動の変化により市民権は向上し、旧体制は衰え、市民が明るく健全に国を支える時代がやってくるのではないか。

 

ポストコロナ。クリエイターは事業をシフトせよ

クリエイターに求められる領域、領分に変化が起きる。

ここからWeb中心ですが専門的な話します。

WebデザイナーやWeb制作にまつわる仕事はAIが担う世の中になると騒がれました。
HTMLコーディングは自動化される可能性は高いし、CMS、WIXやJimdo、BiNDといった無料ホームページ作成ツールもよりニーズにマッチした形で精度を高めるでしょう。そしてテンプレートももっともっと増えていき事業に見合ったWebサイトの選択肢の幅が広がる。
自動化、効率化できるパートにはAIが適用されるでしょう。

しかし、よりマーケティング目線でのUI/UXの開発、構築、ブランディング、Web戦略にAIは対応しきれない。ifが乱立する要望にAI化、仕組み化する答は弾き出せない。
詳細なチューンナップは人為的にアナログの判断が必要になってくる。
つまり、デジタル・Webの世界に人がアナログに介入することは当然今後も続く。

そして、デジタルマーケティング、Webマーケティングを求められる場面が増える。
Webクリエイターにより強く求められるのは「課題解決」と「提案力」

  • プランナー、ディレクターは定量情報の分析と自己感覚(センス)を照らし合わせ、ユーザーに寄り添ったUXの実現と、高度になる課題に対する解決の緒(いとぐち)を手繰り寄せるため、経営・経済・マーケティングの学習を。
  • デザイナーはユーザーに寄り添ったUI/UXのデザイン、そしてSEOの学習を。
  • フロントエンドエンジニアは、マークアップとUI/UXの専門的スキルを高めデザイナーと同じくSEOの学習を。
  • プログラマー、エンジニアの稼働率は案件過多で受けきることができなくなる可能性がある。体が資本。無理のない経営と仲間を増やし信頼できる増産体制を作ろう。

消費行動が変化したポストコロナでは企業は効果を実感できるものを求める。
パンフレット的にただのWebサイト制作を行う時代ではなくなる。

専門性が高まる分野で準備なく飛び込むのは火中の栗を拾うようなもの。
危険を犯してまで「Web制作できます」と言う方々は、Web制作の何ができるのか。
課題を持った企業とどういう形で関わるのかを明確にした上で、プランニングとディレクションとフィーの提示ができなければ、おそらく価値を下げることになるだろう。

制作から営業にシフトする企業も増えてくるだろう。
営業担当ももちろん専門性とセンスを身につけた営業力でない限り苦しむことになる。

業界の先人はすでに開拓し成果を上げている。

同列に並ぼう、Web業界で生き残ろうとするのであれば、社員一丸となり「課題解決」と「提案力」を持った組織へアップグレード、事業をシフトしなければ、クリエイティブ業を辞することになる可能性を秘めている。

経営者はポストコロナを「他人事ではなく自分ごと化」し、早期に取り組み経営判断しなければならないのではないか。

 

最後に

働き方が変わることで、すごーく昔の日本のイメージに戻るんじゃないのか。
人と人の繋がりが令和から昭和に戻るのかも。
デジタルだけど温かい世の中。
コロナウイルスは社会と生活に変化を生み出し、歴史に名を刻むウイルスであることは間違いない。

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